11月13日（土）に支部文化講演会を院友22名参加で無事終えることが出来ました。1月の役員会・6月の臨時役員会では開催が危惧されましたが、感染者減少となり県内遠方からも高齢の方々が駆けつけて会を盛り上げてくれました。

講演は元県埋蔵文化財センター所長高橋忠彦氏（87史）の「縄文人と首なし土偶」でした。土偶は世界文化遺産に登録された北秋田市の「伊勢堂岱遺跡」付近の「藤株遺跡」から出土された縄文期後期作との推定。全身は斑点状の衣服の文様で胴体に首がなく、折られたり削られたりした跡や繋ぎ目がない全国唯一の土偶と言われ、目的や使途は不明。近くでは頭部のない人骨が見つかったが、発掘中に歯も全く発見されないので「不思議だ、不思議だ」と言いながら進めたとのこと。「土偶と人骨の関係」についても今後の研究が楽しみにされている。

                                                                      加藤繁（秋田県支部事務局長/81文）記